ラグビーW杯 イングランドが1人退場もアルゼンチンに勝利

ラグビーワールドカップフランス大会で日本と同じ1次リーグ、プールDの強豪どうしの対戦となったイングランド対アルゼンチンはイングランドが27対10で勝ちました。

世界ランキング8位のイングランドと世界6位のアルゼンチンはこれまで25回対戦し、イングランドが19勝5敗1引き分けと大きく勝ち越しています。

イングランド 選手退場で1人少なく

両チームにとってフランス大会の初戦はマルセイユで行われ、イングランドは、試合開始早々、トム・カリー選手が危険なプレーで退場処分となりました。

これでイングランドは1人少ない状況となりましたがジョージ・フォード選手が3本のドロップゴールを成功させるなどして前半を12対3とリードして終えました。

ドロップゴール決めるイングランド フォード選手

イングランドは後半もフォード選手がペナルティーゴールを次々と成功させるとともに集中した守備でアルゼンチンに流れを渡さず27対10で勝ち白星スタートを切りました。

フォード選手は正確なキックでドロップゴールとペナルティーゴールでチームの全得点となる27点をあげる活躍でした。

一方、アルゼンチンは勝負どころの反則が響き終始、リズムをつかめず、終了間際にトライを奪ったもののおよびませんでした。

イングランドを勝利に導いた30歳の司令塔

ジョージ・フォード選手

イングランドを勝利に導いたのは30歳の司令塔、ジョージ・フォード選手の正確なキックでした。

アルゼンチンと対戦した1次リーグの初戦、イングランドは、前半、トム・カリー選手が危険なプレーで退場処分となりこう着した展開が続きました。そうしたなかフォード選手がビッグプレーを見せます。

3対3の同点で迎えた前半27分、勝ち越しのドロップゴールを鮮やかに決め、スタジアムの雰囲気を一気に変えると、4分後には、およそ50メートルの距離から再び、ドロップゴールを決め、スタンドをどよめかせました。

このあともフォード選手の勢いは止まらず、前半のうちに3本目のドロップゴールに成功、この試合、フォード選手は、ペナルティーゴールを含め、キックでチームの全得点となる27点をたたき出しました。

イングランドは、北半球で唯一優勝しているチームです。優勝した2003年、延長にもつれ込んだオーストラリアとの決勝で優勝を決めたジョニー・ウィルキンソン選手の「ドロップゴール」は語り継がれる名場面となっています。

チームに息づく伝統のキックは、次にイングランドと戦う日本にとっても脅威となります。