岸田首相 インド首相と会談 国際秩序の維持・強化へ連携で一致

G20サミットに出席するためインドを訪れている岸田総理大臣は、議長国インドのモディ首相と会談し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けて連携していくことで一致しました。

会談は、9日夜、およそ20分間行われました。

この中で、岸田総理大臣が、G7広島サミットの成果を今回のG20サミットにつなげ、成功に貢献したいという考えを伝えたのに対し、モディ首相は、日本の協力に謝意を示しました。

その上で両首脳は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けて連携していくことで一致したほか、宇宙関連を含む先端技術やインフラ投資、観光など幅広い分野で協力していくことを確認しました。

また岸田総理大臣は、オーストラリアのアルバニージー首相やオランダのルッテ首相とも個別に首脳会談を行い、東京電力福島第一原発の処理水放出について科学的な安全性などを説明したのに対し、両首脳はいずれも日本の取り組みを支持する考えを示しました。

このほか岸田総理大臣は、サウジアラビアのムハンマド皇太子と懇談し、原油のさらなる増産を含め、国際原油市場の安定化を主導する役割への期待を示しました。

これに対し、ムハンマド皇太子は、生産能力の増強を含め、世界の原油需要に応えていく考えを示しました。

岸田首相 ガンジーの記念碑に献花

岸田総理大臣は日本時間の10日午後1時ごろ、インド独立の父、マハトマ・ガンジーがだびにふされた地「ラージ・ガート」を訪れました。

モディ首相の出迎えを受けたあと、G20サミットの参加各国の首脳らとともに記念碑に献花し、祈りをささげました。