ラグビーW杯 日本は今夜チリ戦 3大会連続で初戦勝利なるか

ラグビーのワールドカップフランス大会に臨む日本代表は、日本時間の10日午後8時から1次リーグの初戦でチリと対戦します。前回大会を上回るベスト4以上を目指す日本が1次リーグを突破するために負けられない一戦となります。

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ワールドカップフランス大会は今月8日に開幕し、1次リーグ、プールDの日本は、日本時間の10日午後8時から初戦のチリ戦に臨みます。

チリは予選で格上のアメリカに競り勝ってワールドカップ初出場を決めた勢いのあるチームで、日本は初めての対戦となります。

世界ランキングは日本が14位、チリが22位ですが、フィジカルが強い選手が多く、攻守ともに接点での激しさが特長です。

日本は、4大会連続出場のベテラン、リーチマイケル選手、スピードとステップワークが持ち味の松島幸太朗選手などが先発出場します。

一方、キャプテンの姫野和樹選手は、直前になってふくらはぎに問題を抱えていることがわかり、前日の練習でも全体練習に参加しませんでした。

トニー・ブラウンアシスタントコーチも「初戦に間に合うかどうかわからない」と話していて、出場するかどうかは予断を許さない状況です。

日本は、力強いチリの攻撃を強化してきたタックルで止め、得意の速いテンポの展開に持ち込めるか、そしてノックオンなどのミスを減らし、規律あるプレーを継続できるかがカギとなります。

日本の躍進が始まった2015年のイングランド大会は初戦で南アフリカから歴史的な勝利をあげ、前回大会は初戦でロシアに苦戦しながらも松島選手の3トライの活躍などで勝利しました。

前回大会を上回るベストフォー以上を目指す日本が3大会連続で初戦を勝利で飾り、2戦目の強豪、イングランド戦につなげられるか、注目されます。

NHKは、日本対チリの模様を総合テレビやBS4Kで中継するほか、NHKプラスでも配信します。

元日本代表 山村亮さん「開始20分の攻防が鍵を握る」

日本対チリの中継で解説を担当する元日本代表の山村亮さんは試合のポイントについて「開始20分の攻防が鍵を握る」と話します。

山村さんは「ワールドカップ初出場のチリは日本戦をターゲットにすべてをぶつけてくる。フィジカルと情熱でぶつかってくる相手に対して、日本のラグビーを遂行し先手先手で受け身にならないことが大事。デーゲームで暑くなると思うが、ジャパンらしい速いテンポのラグビーを展開し、ハンドリングエラーを少なくしたい。日本がこれまでやってきたことをやりきることが大事だ」と話していました。

そのうえで
▽スクラムやラインアウトなどのセットプレーで自分たちのボールを確実に確保し、相手にプレッシャーをかけ続けること。

▽スクラムハーフとスタンドオフのハーフ団がキックとパスを効果的に使い分けてゲームをコントロールすること。

▽チャンスでプレースキックを確実に決めること。

▽フルバックとウイングがハイボールを確実に処理し、エリアマネジメントで優位に立つことをポイントに挙げました。