ツインズ 前田健太 1か月ぶりの勝ち星で4勝目 日米通算160勝に

大リーグ、ツインズの前田健太投手が9日、メッツ戦に先発し、6回途中までを2点に抑えておよそ1か月ぶりの勝ち星となる4勝目をあげました。

先月5日以来勝ち星から遠ざかっていた前田投手は9日、本拠地のミネソタ州ミネアポリスで千賀滉大投手が所属するメッツ戦に中5日で先発登板しました。

前田投手は立ち上がり、先頭打者にホームランを打たれ、さらに2アウト二塁のピンチでタイムリーヒットを打たれて2点目を失いました。

それでも2回は、変化球と力強い速球で打者3人で抑えるとそのウラ、味方の打線がつながり2対2の同点に追いつきさらに3回には1点を勝ち越しました。

援護をもらった前田投手は変化球を低めに集め、粘り強く投げて5回まで追加点を与えませんでした。

そして6回、1アウトからフォアボールを与えたところで交代となりましたが、リリーフがこの回を抑えてリードを守りました。

前田投手は6回途中までに83球を投げ、打たれたヒットが5本、フォアボールが1つ、デッドボールが1つ、三振は2つ奪って2失点の内容でした。

試合はツインズが8対4で勝ち、前田投手はおよそ1か月ぶりの勝ち星で今シーズンの成績は4勝7敗となりました。

前田投手「まだ先に目標がある」

前田投手は、およそ1か月ぶりとなる4勝目をあげて日米通算160勝をマークし、大リーグ通算でも日本投手で歴代5位で岩隈久志さんに並ぶ通算63勝としました。

歴代4位はヤンキースで活躍したプロ野球・楽天の田中将大投手の78勝です。

試合後、前田投手は「1回はあまり良くなかったが自分の投球をすぐに映像で振り返って、ズレをしっかり修正できた。勝ちがつく、つかないであまり左右されないようにしているが、やっぱり勝ちがつくのはすごくうれしい。粘り強く投げていけば味方が逆転してくれる雰囲気が今はある」と力強く話しました。

その上で「手術もあってここ数年、ペース的には落ちてしまったが、まだ先に目標があるので、たくさん積み上げられるよう頑張りたい」と話し、目標としている日米通算200勝を見据えていました。