プロ野球 阪神 優勝マジック 一挙に「3」減る なぜ?

「なぜ?どうして?」

プロ野球、セ・リーグ首位の阪神は9日、2位・広島との直接対決に勝ち優勝のマジックナンバーが「7」となりました。試合前の時点の「10」から一挙に3つ減るという珍しいケースとなりました。

通常はマジックが点灯しているチームが勝ち、マジック対象のチームが敗れたときは2つ減りますが、なぜ、一挙に3つも減るのか。

◆阪神5-1広島

阪神は2回、ノイジー選手のタイムリーと大竹投手、近本選手の連続タイムリーツーベースで4点を先制しました。先発の大竹投手は7回途中まで投げて1失点に抑え、自身初の2桁となる10勝目です。阪神は5対1で勝ち7連勝です。一方、2位の広島は3連敗です。

◆どうして優勝マジックが一挙に「3」減るの?

その理由はセ・リーグの規定にあります。

シーズンの優勝球団は
▽勝率が1位
▽それが並んだ場合は勝利数が多い方とすると定めています。

両方が並んだ場合は
▽「直接対決の勝率が高い方」を優勝とし
▽それも並んでいる場合は「交流戦を除いたリーグ内の勝率が高い方」を優勝とするとしています。

阪神は9日、勝ったことで、広島が残り15試合に全勝しても阪神が残り19試合のうち7勝をあげれば最終的な勝率と勝利数で並ぶことになります。

さらに9日の試合前までは直接対決の勝率で広島が阪神を上回る可能性が残されていましたが、9日の勝利で広島との対戦成績は12勝7敗1引き分けとなり、残り5試合の直接対決すべてに敗れた場合でも12勝12敗1引き分けで並ぶことになります。

このため「リーグ内の勝率が高い方を優勝とする」という項目が適用され、阪神は広島を上回っているため阪神が優勝球団となります。

つまり、9日の勝利によって阪神が最終的な勝率と勝利数で広島を上回った場合だけでなく、並んだ場合でも阪神の優勝が決まることになりました。

この結果、自力優勝に必要な勝利の数が7勝となり、優勝へのマジックナンバーが10から一挙に3つ減るという珍しいケースが生まれました。