石川 食中毒発生の流しそうめん店 損害賠償支払い後 廃業へ

先月、90人余りが下痢や腹痛などの症状を訴える食中毒が発生した石川県津幡町の流しそうめんの店について、運営する会社は症状を訴えた人への損害賠償の支払いが終了した時点で廃業することを明らかにしました。

先月中旬、石川県津幡町にある飲食店「大滝観光流しそうめん」で食事をした、少なくとも93人が下痢や腹痛などの症状を訴える食中毒が発生し、その後、石川県の調査で流しそうめんなどに利用する湧き水から食中毒の原因となる細菌「カンピロバクター」が検出されました。

これについて店を運営する「大滝観光」は会社のホームページで今月5日、患者への損害賠償の支払いを進めているとしたうえで、支払いを終えた時点で廃業することを明らかにしました。

「大滝観光流しそうめん」は夏の時期だけの期間限定で30年以上営業していて、新型コロナを経てことしは4年ぶりに営業を再開していました。

ホームページでは「過疎化・少子高齢化が進行する地域に少しでも元気を与えられればと、営業を継続して参りました。多くの方々の信頼を裏切り大変つらく苦しい思いをさせてしまい、申し訳ございませんでした」としています。