千葉 茂原の高齢者施設 4年前の大雨の教訓生かし早めに避難

千葉県茂原市の高齢者施設では、4年前の大雨でも浸水被害を受けた教訓から近くの川の水位をみて早めに入居者を上の階へ避難させました。急激な水位上昇にもかかわらず、浸水が始まる前に入居者を上の階へと避難させることができたということです。

茂原市早野にある有料老人ホーム「時の村早野館」は、一宮川の支流の梅田川が近くを流れていて、8日の大雨で、1階が床上15センチほど水につかりました。

この施設では、4年前・2019年10月の大雨の際にも床上まで水につかりましたがこの時は1階にいた入居者を避難させる前に浸水が始まってしまったということです。

このため8日の大雨では、朝から近くの川の水位を確認し、急激な上昇がみられたことから午前10時半の段階から避難を始めました。

市が浸水想定区域に避難指示を出す前にあたります。

1階にいた6人の入居者は昇降機や消防署員の支援で浸水が始まる前に2階への避難を終えたということです。

ただ、急な大雨だったこともあって断水に備えてバスタブに水を張るのを忘れてしまいました。

現在も断水が続いていて備蓄の水もわずかになり、本社から水を届けてもらっているということです。

施設の職員、三本博子さんは「4年前の浸水被害を教訓に、無事に乗り越えることができました。利用者の命を第一優先に考えていたので水をため忘れてしまったことが反省です。トイレも使えない状況なので、早く復旧してほしいです」と話していました。