千葉 茂原 氾濫した一宮川周辺を熊谷知事が視察

千葉県の熊谷知事は、広い地域が浸水した茂原市の現場を視察し、「流域全体の被害を軽減できるよう分析して対策を進める」と述べました。

熊谷知事は9日午後、茂原市の中心部近くで氾濫した一宮川やその周辺を視察し、田中市長とともに被害を受けた住宅や事務所などを訪ねました。

熊谷知事は、住民に対して被害の状況や県への要望について尋ね「氾濫対策に人員と予算を継続的に投入していく」などと説明していました。

一宮川は、4年前など過去に繰り返し大雨の影響で氾濫し、県は現在、堤防のかさ上げなどの対策を進めています。

視察のあと田中市長は「堤防をより高くかさ上げするなど、目に見える形で対策を行っていただきたい」と要望を述べ、これに対し熊谷知事は、「一部だけかさ上げすると下流域に影響があるので、流域全体の被害を軽減できるよう分析して事業を進める」と述べました。

また、熊谷知事は記者団に対し「対策を進めてきたことで、4年前より浸水が少なかったという住民の声も聞かれたが、被害が出ているのは事実で、被災された皆さんにはお見舞い申し上げたい。官民あげてすべての力を結集し水害対策を進めていきたい」と述べました。