米インド首脳会談 中国念頭に幅広い分野で協力を確認

アメリカのバイデン大統領とインドのモディ首相は、G20=主要20か国の首脳会議を前にニューデリーで首脳会談を行い、中国を念頭に、安全保障や経済など、幅広い分野で協力を進めていくことを確認しました。

アメリカのバイデン大統領とインドのモディ首相は、ニューデリーで8日夜、G20の首脳会議の開幕を前におよそ1時間、首脳会談を行いました。

アメリカ・ホワイトハウスが発表した共同声明によりますと、両首脳は、ことし6月に行われた先の首脳会談で合意した、戦闘機用のエンジンの共同生産に向けて、連携して取り組むことで一致しました。

また、半導体の世界的なサプライチェーン=供給網の構築に向けて支援を行っていくと表明し、中国を念頭に、安全保障や経済など、幅広い分野で協力を進めていくことを確認しました。

ホワイトハウスの高官は記者団に対し「21世紀、アメリカにとって最も重要な2国間関係はインドとの関係になると信じている」と述べ、気候変動や途上国の債務の問題など、地球規模の課題に対処していく上で、インドとの関係は重要だと強調しました。

一方、モディ首相は自身のSNSに「両国の友好関係は世界の利益のために重要な役割を果たす」と投稿しインドとアメリカの関係の重要性をアピールしました。