ハワイ マウイ島の山火事から1か月 ラハイナの3寺が合同で法要

ハワイのマウイ島で115人が死亡した山火事から1か月となった8日、壊滅的な被害を受けたラハイナの3つの寺が、焼けた街を見渡す高台で合同の法要を行いました。

ハワイのマウイ島で先月8日に起きた山火事ではハワイ王国の首都がかつて置かれたラハイナの中心市街地のほとんどが焼き尽くされ、日系人にゆかりのある3つの寺も本堂が焼失するなどの被害を受けました。

山火事から1か月となった8日、ラハイナを見渡す高台に3つの寺の代表が集まり、線香をたいて花を供えました。

そして3人がそれぞれあいさつのことばを述べた上で、手を合わせ、お経を唱えました。

ラハイナ浄土院の原源照さんは「亡くなった多くの方々の中には身近な方も多くいます。焼けたラハイナの町が見られるこの高台で亡くなった方と町の平安を願いました」と話していました。

また、ラハイナ本願寺の廣中愛さんは「火事のあと太くなった人々のご縁を次の町作りにいかすことが、亡くなった方たちに生き残った私たちができることかと思います」と話していました。

ラハイナ法光寺の目黒孝幸さんは「まだ町の中には入れないし復興のスタートラインにも立てていない思いです。この町に住んでいた人たちが、気持ちに区切りをつけられる日が早く来ればいいなと思います」と話していました。