IAEAが独自分析 海水のトリチウム濃度 限度下回ったこと確認

東京電力福島第一原子力発電所にたまる処理水の海への放出を巡り、IAEA=国際原子力機関は、海水を独自に分析した結果、IAEAとしてもトリチウムの濃度が日本が設けた限度を下回ったことを確認したと明らかにしました。

IAEA=国際原子力機関は8日、東京電力が8月24日から福島第一原発にたまるトリチウムなどの放射性物質を含む処理水を海水で薄めるなどして海への放出を開始して以降、初めて独自に分析したと明らかにしました。

原発から3キロ以内の複数の場所で海水を採取したとしています。

その結果、トリチウムの濃度が日本が設けた限度を下回ったことをIAEAとしても確認したということで「東京電力や環境省から報告を受ける値と一致が見られる」と説明しています。

IAEAは、処理水の放出計画を巡って安全性を検証し、日本の取り組みは国際的な安全基準に合致しているとする報告書を公表し、グロッシ事務局長は、放出後も監視や評価活動を続ける方針を示しています。