偽ブランド品輸入差し止め 1~6月の件数 去年同期比23%余増加

ことし6月までの半年間に、全国の税関が偽ブランド品などとして輸入を差し止めた件数は、去年の同じ時期より23%余り増えました。個人使用の目的で輸入した場合でも新たに取締りの対象となったことが要因です。

財務省の発表によりますと、ことし1月から6月までの半年間に全国の税関が偽ブランド品などとして輸入を差し止めた件数は、1万5536件と前の年の同じ時期より23.7%増えました。

去年10月から、個人が使用することを目的に偽ブランド品を輸入した場合も新たに差し止めの対象となったことが要因で、差し止めの件数が増加するのはこの時期としては3年ぶりです。

国や地域別でみると、中国からの輸入が全体の81.4%と最も多く、続いてベトナムが7.7%となっています。

品目別では、衣類が最も多い28.1%を占め、次いでバッグ類が23.9%、スマートフォンのケースなど、携帯電話とその付属品が14.6%などとなっています。

個人輸入の偽ブランド品の多くは、ネット通販を通じて購入されているということで、財務省は、公式サイトと比べて著しく安い価格で売られている場合や、SNSで誘導されたサイトで購入する場合などは、偽ブランド品ではないか十分確認するよう呼びかけています。