8月の景気ウォッチャー調査 2か月ぶり低下 物価上昇などで

働く人に景気の実感を聞く先月の「景気ウォッチャー調査」は、物価上昇が続いている影響などから景況感が悪化し、景気の現状を示す指数は2か月ぶりに低下しました。

内閣府は働く人たち2000人余りを対象に毎月、3か月前と比べた景気の実感を聞いて指数として公表しています。

先月の調査では、景気の現状を示す指数が53.6と、前の月よりも0.8ポイント低下しました。

指数の低下は2か月ぶりです。

要因について内閣府は、ガソリンなど燃料価格をはじめとする物価の上昇や、猛暑で外出が控えられ飲食など一部の業種にマイナスの影響が出たことをあげています。

調査に対しては、東海地方の輸送業から「燃料コストの上昇や人手不足が利益を押し下げている」という声が寄せられたほか、中国地方のレストランからは「ガソリン価格などの上昇で客の生活防衛意識が高まり、外食利用が減っている」という声も上がっていました。

また、2か月から3か月先の景気の先行きを示す指数も51.4と前の月を2.7ポイント下回り、2か月ぶりの低下となりました。