香港 1時間150ミリの大雨 80人以上けが “外出は控えて”

香港では低気圧の影響で記録がある1884年以来、およそ140年の中で最も多い1時間に150ミリ以上の雨が降り、これまでに110人以上がけがをしました。

香港では低気圧の影響で7日の夜から雨が強まり、現地の気象当局によりますと、8日午前0時までの1時間雨量は158.1ミリを観測し、記録がある1884年以来、およそ140年の中で最も多くなりました。

これは、ことし8月の1か月の雨量を超えています。

この猛烈な雨の影響で、各地で道路や駅などが水につかったり、土砂崩れが起きたりして、香港政府によりますと110人以上がけがをして病院で手当てを受けたということです。

当局は大雨に対し最大限の警戒を呼びかける警報を出して、すべての学校を休校としたほか、多くの官公庁の窓口業務を停止すると発表しました。

また、香港の証券取引所も8日は取り引きを停止しました。

香港政府は8日深夜まで雨への警戒が必要だとして、市民に対しできるだけ外出を控えるよう呼びかけています。