千葉 市原 高滝ダム「緊急放流」見込み 水位上昇に備え

千葉県は、市原市にある養老川の高滝ダムについて、水位の上昇に備えて、午後2時以降に「緊急放流」を行う見込みだと発表しました。

「緊急放流」は、異常洪水時防災操作と呼ばれ、大雨で流れ込む水の量が多くなり貯水できない状態に近づいた場合に、流入する水と同じ程度の量を放水する緊急的な操作です。

ダムにため込んでいる水を一気に流すわけではありませんが「緊急放流」が始まると下流では水位が上昇して氾濫のおそれが出てきます。

千葉県は、緊急放流によって養老川や養老川に流れ込んでいる川の水位が上昇して水害が発生するおそれがあるとして、市原市の流域の住民に対して川から離れ高いところに避難するなど安全を確保する行動を取るよう呼びかけています。

高滝ダムは治水や水道用水の確保などのため、平成2年に完成しました。

総貯水量はおよそ1430万立方メートル、東京ドームでおよそ11杯分に当たります。