ラグビーW杯 日本代表 キックの練習などで調整

まもなく開幕するラグビーワールドカップフランス大会に臨む日本代表は、7日、現地で練習を公開し、選手たちは地元の人から声援が送られる中、キックの練習などで調整を行いました。ラグビーのワールドカップフランス大会は、現地時間の今月8日、日本時間の9日未明に開幕します。

今月10日に行われる1次リーグの初戦、チリ戦に向けてフランスのトゥールーズで調整を続ける日本代表は、7日、一般に公開されたスタジアムで練習を行いました。

この日は、バックスの選手たちがキックパスやプレースキックなどの練習に時間を割いていました。

日本は、パスを素早くつなぎ、要所でキックを効果的に使う戦術を得意としています。

センターの中村亮土選手やディラン・ライリー選手は縦型のマットを相手ディフェンスに見立ててキックパスの練習を行っていました。

また、スタンドオフの松田力也選手や李承信選手などは直前のテストマッチで課題となったプレースキックの練習を入念に行っていました。

スタジアムではおよそ1500人のラグビーファンから日本コールが湧き起こり、選手がプレースキックを決めるたびに歓声が飛んでいました。

1次リーグ初戦のチリ戦は、今月10日にトゥールーズで行われ、NHKは試合の模様を総合テレビやBS4Kで中継するほか、NHKプラスでも配信します。

クレイグ・ミラー「とてもワクワクしている」

練習後、フォワードの2人の選手が取材に応じ、初めてワールドカップに臨むプロップのクレイグ・ミラー選手は「最高の舞台に立てることは光栄だ。現実ではないような気もしているが目指してきた舞台なのでとてもワクワクしている」と心境を話しました。

1次リーグの初戦で対戦するチリについては「情熱的で体が大きく、フィジカルが強いチームだと思っている。自分たちはスクラムのテクニックに焦点を当てて、ボールをしっかり確保していきたい」と話しました。

また、現地時間の8日に大会が開幕し、開幕戦でいずれも優勝候補のフランスとニュージーランドが対戦することについて「すばらしい試合になると思う。どちらが勝つか予想するのは難しいが、すごい雰囲気になると思う」と話していました。

ヴァル アサエリ愛「コンディションはいい」

ヴァル アサエリ愛選手は「自分にとって2回目のワールドカップに挑めることはとても光栄だ。ここまでハードトレーニングを積み重ねてきたのでコンディションはいい」と話し状態のよさをうかがわせました。

そのうえで初戦の重要性について「前回大会、初戦のロシア戦はあまりいいスタートではなかった。今回は練習からコミュニケーションをしっかりとっていい準備ができている。自分たちを信じていいスタートを切りたい」と意気込んでいました。