社会

「ホーユー」給食提供停止 地元の仕出し屋が弁当づくり 広島

広島市の「ホーユー」が手がけてきた学校の給食などが提供されなくなっている問題で、広島県三次市の県立高校では、寮で生活する生徒に食事を届けようと地元の仕出し屋が弁当づくりにあたっています。

広島県立三次高校の生徒60人が生活する寮では、「ホーユー」が食事を提供する業務を請け負っていましたが、今月1日に提供されなくなりました。

このため地元の仕出し屋では、高校からの依頼を受けて、提供が停止した日から生徒たちの昼と夕方の弁当を用意してきました。

高校が弁当代として支払うのはこれまで寮で提供されてきた食事の材料費と同額の1食当たり400円ですが、仕出し屋では育ち盛りの生徒たちに十分な量のおいしい弁当を食べてもらおうと、仕入れ業者の協力も得て採算をオーバーしながらも供給を続けています。

仕出し屋「鳩家」の平田榮社長は「子どもたちの食事を何とか確保しなければという思いで引き受けました」と話していました。

8日も正午から弁当が配られると生徒たちはおいしそうに食べていて、高校1年の男子生徒は「からあげがおいしいです。いろんな人に支えられて感謝の気持ちでいっぱいです」と話していました。

さらに夕食用の弁当は部活動などを終えてから食べるため、米が冷たくなってしまうこともあったということですが、この仕出し屋は生徒たちから「温かいごはんを食べたい」という声があがったことをニュースで知り、6日から保温用の発泡スチロール製の箱に入れて米を提供するようにしたということです。

三次高校の佐藤隆吉校長は「すぐに対応してもらって感謝しかありません。さまざまなところから支援の電話もいただき、温かい地域だと思いました。生徒たちが勉強や部活動に安心して取り組める環境をつくっていきます」と話していました。

高校では今月15日までは弁当の提供を続け、できるだけ早く別の業者と契約することにしています。

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