中国 IT大手「テンセント」 企業向けに生成AIのサービス開始

中国のIT大手「テンセント」は企業向けに生成AIのサービスを開始したと発表しました。中国では別のIT大手も独自に同様のサービスを提供するなど、開発競争が激しさを増しています。

中国でSNSの「ウィーチャット」などを運営するIT大手「テンセント」は、独自に開発した生成AIサービスを7日から企業向けに開始したと発表しました。

利用者の中国語と英語の質問に対話形式で答えることができ、会社ではアメリカの生成AI「ChatGPT」と比べ、長文での回答や数学的な処理などで優れているとしています。

生成AIをめぐって、中国ではIT大手の「百度」が先月末に同様のサービスを一般向けに公開するなど、開発競争が激しさを増しています。

テンセントは2017年に提供した対話式AIのサービスが、中国共産党を批判する内容を回答したことが話題となって、サービス停止に追い込まれた経緯もあり、中国政府が生成AIへの規制を強める中、今回の参入が注目されています。