NTT 次世代ネット「IOWN」の中核装置 関西万博で公開の計画

NTTは、「IOWN(あいおん)」と呼ばれる開発中の次世代の通信ネットワークで、その中核となる光の技術を使った装置を2025年の大阪・関西万博の会場で公開する計画を明らかにしました。

IOWNは、NTTが海外の企業にも参加を呼びかけて開発を進める次世代の通信ネットワークの構想で、光の技術を使うことで現在の通信に比べて高速・大容量で消費電力を大幅に抑えることを目指しています。

6日は「光電融合デバイス」と呼ばれる中核の装置について、開発計画の工程表が発表されました。

この装置は、光信号と電気信号を融合する役割があり、これによって従来の電子機器を光で制御することが可能になるとしています。

工程表では、再来年の商用化を目指し、大阪・関西万博の会場で装置を公開する計画です。

そのうえで、
▽2028年に機器の基板上の半導体どうしを光回路で接続する技術を実用化し
▽2032年には半導体の中の制御を電子から光に置き換える技術の実用化を目指すとしています。

記者会見したNTTイノベーティブデバイスの塚野英博 社長は「車やパソコン、モバイルなどさまざまな機器や端末に光を入れ込むことで、IOWNのビジョンや脱炭素に寄与していきたい」と話しています。