ASEANとの首脳会議 岸田首相 処理水の安全性を説明

インドネシアを訪れている岸田総理大臣は、先ほどからASEAN=東南アジア諸国連合との首脳会議に臨みました。福島第一原発の処理水放出について安全性を各国に説明し、理解を求めたものとみられます。

日本とASEANとの首脳会議は、日本時間の午後1時半すぎからおよそ1時間行われました。

冒頭、岸田総理大臣は「日本は世界に先んじてASEANとの対話を開始し、地域の平和と安定、持続可能な発展と繁栄のために協力してきた。ことし12月に東京で開催する日本とASEANの特別首脳会議では新たな時代をつくるためのビジョンを共同で打ち出したい」と述べました。

会議では、ことし50年の節目を迎える日本とASEANの協力関係を「包括的戦略的パートナーシップ」に格上げするとした共同声明をまとめ、交通インフラへの投資のほか海洋やデジタル技術など、幅広い分野で連携を進めていくことを確認したものとみられます。

一方、岸田総理大臣は、東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出に中国が反発していることを踏まえ、放出は科学的な基準に照らして安全性に問題はなく、今後も高い透明性を確保しながら情報発信を続ける立場を丁寧に説明し、理解を求めたものとみられます。