円相場値下がり 財務官“あらゆる手段排除せず適切に対応”

6日の東京外国為替市場で円相場が1ドル=147円台後半まで値下がりしたことについて、財務省の神田財務官は、「このような傾向が続くようであれば、あらゆる手段を排除せずに適切な対応を取りたい」と述べ、市場の動きをけん制しました。

6日の東京外国為替市場で円相場は1ドル=147円台後半まで値下がりし、去年11月以来の円安水準となっています。

これについて、財務省の神田財務官は6日午前、記者団に対し、「足元を見ると、投機的な動き、あるいはファンダメンタルズ=経済の基礎的条件では説明できないような動きが見られるようになっており、高い緊張感を持って注視している」と述べました。

そのうえで、「為替の過度な変動は企業や家計に不確実性をもたらして経済に悪影響があり、このような傾向が続くようであれば、あらゆる手段を排除せずに適切な対応を取りたい」と述べ、市場の動きをけん制しました。

松野官房長官「過度な変動にはあらゆる選択肢 排除せず」

松野官房長官は、午後の記者会見で「為替相場は安定的に推移することが重要で、過度な変動は企業活動の不確実性を高め、経済に悪影響を及ぼしうるもので望ましくない。政府としては、為替相場の動向を高い緊張感を持って注視し、過度な変動にはあらゆる選択肢を排除せず、適切な対応を取る考えだ」と述べました。