仏自動車部品メーカー 日本支店前代表を逮捕 1億円超を横領か

フランスの自動車部品メーカーの日本支店の前の代表が、会社の預金口座から1億円以上を着服していたとして、業務上横領の疑いで逮捕されました。調べに対し、容疑を否認しているということです。

逮捕されたのはフランスに本社を置く自動車やバイクの部品メーカー、LIDテクノロジーズの日本支店の前の代表、田嶋幸三容疑者(57)です。

警視庁によりますと、おととしの1月上旬ごろから12月下旬ごろまでの間に、100回以上にわたって会社の預金口座から自身の口座におよそ1億1000万円を振り込んで着服したとして、業務上横領の疑いが持たれています。

前代表は、支店の口座の管理や税金の納付など経理全般を担当していたということですが、去年10月、口座の残高が減っているとして会社が刑事告訴し、警視庁が捜査していました。

調べに対し「横領はしていない。会社の経費や給料の支払い、自分の退職金という認識だった」などと容疑を否認しているということです。

警視庁は横領した金を競馬や競艇などに使っていたとみて詳しいいきさつを調べています。