岸田首相 このあとASEANとの首脳会議 処理水の安全性説明へ

インドネシアを訪れている岸田総理大臣は、このあとASEAN=東南アジア諸国連合との首脳会議などに臨みます。自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けた連携を呼びかけるほか、福島第一原発にたまる処理水放出の安全性を説明することにしています。

日本時間の5日夜、インドネシアに到着した岸田総理大臣は、このあとジャカルタ中心部の国際会議場で開かれるASEANとの首脳会議に臨みます。

会議では、日本とASEANの友好協力関係がことしで50年の節目となることを踏まえ、自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けて、交通インフラへの投資のほか、海洋やデジタルの分野などで幅広い連携を呼びかけることにしています。

また、岸田総理大臣は、会議や個別の首脳会談で東京電力福島第一原発にたまる処理水の海洋放出について、安全性などを説明することにしていて、各国の理解の浸透につなげたい考えです。

一方、海洋放出に反発を強める中国からは、今回、李強首相が訪問していて、6日午後に予定されるASEANと日中韓3か国の首脳会議などの場でどのような発言をするのかや、岸田総理大臣との個別のやりとりがあるかどうかが焦点です。