マイナカード チケットの不正転売防止などに活用 実証実験へ

マイナンバーカードの利便性を高めようと、デジタル庁は民間事業者と連携して、イベントの電子チケットの不正転売防止などにカードを活用する実証実験を行うことになりました。

これは、河野デジタル大臣とチケット販売大手の幹部らが共同で記者会見を開き、発表しました。

それによりますと、やむをえない事情でイベントの電子チケットを転売する人向けに公式サイトを設け、転売する際にマイナンバーカードによる本人確認を求めることで、1人が転売できる枚数を1枚に限定し、複数枚を購入して転売しようとする行為を防ぐことができるとしています。

また、イベント会場でマイナンバーカードを読み取り機にかざしてもらい、年齢確認を行うことで、会場内でアルコール飲料を販売する際にも活用できるとしています。

マイナンバーカードをめぐっては、一体化した健康保険証で他人の情報が登録されるなどトラブルが相次いで発覚していますが、デジタル庁はカードの利便性を高めることで利用を広げていきたいとしていて、今月16日から順次、実証実験を始めていくということです。

河野デジタル大臣は記者会見で、「行政だけではなく、民間にも利用シーンを拡大し、多くの人に身近に感じてもらえるサービスを提供していきたい」と述べました。