熱中症で搬送 8月28日~9月3日 全国で4195人 前年同期比3倍

危険な暑さが相次ぐなど厳しい残暑となった3日までの1週間に熱中症で病院に運ばれた人は全国で4100人余りと、前の週と比べ減少しましたが、去年の同じ時期と比べて3倍にのぼっていることが総務省消防庁のまとめでわかりました。

総務省消防庁によりますと、先月28日から9月3日までの1週間に熱中症で病院に運ばれた人は全国で合わせて4195人でした。

前の1週間より3229人少なくなったものの、去年の同じ時期と比べて3倍余りにのぼっています。

このうち
▽死亡したのは3人で
▽入院が必要な「重症」や「中等症」が合わせて1335人
▽「軽症」が2813人でした。

年齢別では
▽65歳以上の高齢者が2402人と最も多く半数余りを占めたほか
▽18歳以上65歳未満が1357人
▽7歳以上18歳未満が413人
▽0歳から7歳未満が23人でした。

都道府県別では
▽東京都が335人と最も多く
次いで
▽埼玉県が308人
▽愛知県が260人
▽大阪府が240人
▽千葉県が207人などとなっています。

このほか、記録的な残暑となった北海道と東北の6県を合わせると596人で、去年の同じ時期と比べるとおよそ10倍となっています。

また、場所別では
▽住居が1611人と最も多く
次いで
▽道路が742人
▽屋外の競技場や駐車場が512人などとなっています。

総務省消防庁は「搬送者数は高止まりの状態から減少に転じたとはいえ、例年と比べると、まだまだ多い状況となっている。だんだん涼しくなっていくとはいえ、残暑が続くとされているので、油断せず熱中症への対策をしてほしい」と呼びかけています。