「ビッグモーター」除草剤検出の9店舗前の街路樹 都が被害届

中古車販売会社「ビッグモーター」の店舗前で街路樹が枯れている問題で、東京都は、除草剤の成分が検出された都内9店舗の前の街路樹について器物損壊の疑いで警視庁に被害届を提出しました。

「ビッグモーター」前の街路樹をめぐっては、都のことし8月の調査で、都道沿いの14店舗のうち、8店舗の前で除草剤の成分が検出され、1店舗の前では除草剤に加えて伐採の跡が確認されています。

都は5日、これらについて除草剤をまかれるなどして街路樹を損傷された可能性が高いとして、器物損壊の疑いで警視庁に被害届を提出しました。

このほかの場所でも、除草剤の成分は検出されなかったものの街路樹が枯れたケースもあり、「ビッグモーター」に原状回復を求めるとともに、すでに都が植え直した場所については、費用を請求するということです。

都の担当者は、「捜査の進展を見守りながら速やかな原状回復を求めていきたい」と話しています。