木材加工用ドリルなどカルテル疑い 2社に立ち入り検査 公取委

木材加工用のドリルなどを扱う兵庫県の工具製造販売会社2社が、不当に価格を引き上げるカルテルを結んでいた疑いがあるとして、公正取引委員会が5日、立ち入り検査を行ったことが関係者への取材でわかりました。

立ち入り検査を受けたのは、▽兵庫県三木市の「スターエム」と、▽加古川市の「大西工業」です。

関係者によりますとこの2社は、主に木材加工用のドリルの製造や販売を手がけていますが、製品の価格を不当に引き上げるカルテルを結び、独占禁止法に違反した疑いがあるということです。

スターエムと大西工業の製品は全国のホームセンターなどで販売されていますが、木材加工用ドリルの市場でのシェアはこの2社が大半を占める状態で、遅くとも2019年ごろから複数回にわたり価格を引き上げていた疑いがあるということです。

公正取引委員会は立ち入り検査で入手した資料の分析を進めるとともに、関係者への聞き取りを進め、詳しいいきさつを調べることにしています。