岸田首相 ASEANとG20に出席へ 国際秩序の維持強化へ連携図る

岸田総理大臣はASEANとの会議やG20サミットに出席するため、インドネシアとインドを訪問します。自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けた連携を図るほか、福島第一原発にたまる処理水放出の安全性を説明し、理解を広げたい考えです。

岸田総理大臣は、5日から7日間の日程でインドネシアとインドを訪問します。

インドネシアでのASEAN=東南アジア諸国連合の関連会議では、日本とASEANの友好協力関係がことしで50年を迎えたことも踏まえ、経済協力や人的交流などを通じて、自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けた連携を図る方針です。

またインドでのG20サミットでは、ロシアによるウクライナ侵攻の影響を受ける食料安全保障が主な議題となる見通しで、岸田総理大臣はG7広島サミットの成果も踏まえ、日本も安定供給に貢献していく姿勢を示し、国際協調を促したい考えです。

このほか岸田総理大臣は、東京電力福島第一原発にたまる処理水の海洋放出に中国が反発を続ける中、科学的な安全性などを説明する機会をできるかぎり設け、各国の理解を広げたい考えです。

一方、中国政府は、ASEAN、G20ともに、李強首相が出席すると発表し、現地で日中首脳間の個別のやりとりが行われるかどうかも焦点です。