ロシア ウクライナ南部オデーサ州のドナウ川沿いを2夜連続攻撃

ロシアはウクライナ南部オデーサ州のドナウ川沿いを2夜連続で攻撃しています。この地域はウクライナが黒海にかわる農産物の輸出の代替ルートの拠点としていることからロシア側が攻撃を強めているとみられます。

ウクライナ軍は4日、ロシア軍が3日に続いて南部オデーサ州のドナウ川流域にある港湾施設などのインフラ施設を標的に無人機による攻撃を仕掛けてきたと発表しました。

州当局は無人機17機をウクライナ軍が撃墜したとしていますが、ドナウ川沿いの都市イズマイルにある倉庫や工場が被害を受けたほか、複数の場所で火災が発生したとしています。

ロシア軍はその3日夜にも、ドナウ川沿いの都市レニの燃料貯蔵施設に対して集中的に無人機攻撃を行ったと発表していました。

イズマイルなどドナウ川沿いの地域にはウクライナが黒海にかわる農産物の輸出の代替ルートの拠点としていることから、ロシア側が攻撃を強めているとみられます。

一方、反転攻勢を続けるウクライナ国防省のマリャル次官は4日、東部の戦況についてドネツク州のバフムトの南側の集落で一定の成果があったと発表しました。

さらに南部では、ザポリージャ州の主要都市メリトポリ方面で攻勢を続けているとしたほか、先月奪還を発表した南部ザポリージャ州の集落ロボティネから、およそ4キロ南のノボプロコピウカ方面などで「陣地を固めつつある」としています。

ただロシア軍による攻撃での犠牲者は相次いでいて、地元当局は東部ドネツク州と南部ヘルソン州で、それぞれ1人が死亡し、5人がけがをしたと発表しています。