「H2A」ロケット47号機 天候不良で延期から 7日に打ち上げへ

日本初の月面着陸を目指す月探査機などを搭載した「H2A」ロケットの47号機は先月下旬、天候不良で打ち上げが延期されましたが、三菱重工業などは新たな打ち上げ日程を今月7日に決定したと発表しました。

月探査機「SLIM」などを搭載した「H2A」ロケット47号機は、先月28日に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定でしたが、上空の風が強く、条件を満たしていないとして27分前になって打ち上げが中止されました。

打ち上げを担当する三菱重工業などは新たな打ち上げ日程について、機体や気象の状況を見ながら検討してきましたが、今月7日の午前8時42分に決定したと4日発表しました。

「H2A」ロケット47号機はこれまでに3回、天候不良によって打ち上げが延期となっています。

「H2A」ロケットをめぐっては、ことし3月に新たな主力ロケット「H3」の初号機が打ち上げに失敗し影響が懸念されていましたが、JAXAは共通する部品の検査を強化するなど対策を講じてきました。

「H3」の打ち上げ失敗以降、日本の大型ロケットの打ち上げは初めてで注目されています。