自民と公明 次の衆院選 東京での選挙協力復活で正式合意

次の衆議院選挙での自民・公明両党の選挙協力について、岸田総理大臣と山口代表が会談し、公明党がいったんは解消するとしていた東京での協力を復活させることで正式に合意しました。

公明党は、次の衆議院選挙の候補者調整をめぐって自民党と対立し、東京での選挙協力を解消するとしていましたが、岸田総理大臣と山口代表は先に、与党として議席を最大限獲得するため、選挙協力を復活させることで合意し、4日、両党の幹事長とともに国会内で文書に署名しました。

合意文書では、自民党は「東京29区」に公明党が擁立する候補者を推薦する一方、公明党はそれ以外の小選挙区で、それぞれの事情も踏まえながら自民党の候補者を推薦するとしています。

また、次の次の選挙では、東京の小選挙区で、公明党が29区と、もう1つの選挙区のあわせて2議席を獲得することを共通目標として「誠実かつ真摯(しんし)に取り組む」としています。

これによって、公明党がいったんは解消するとしていた東京での選挙協力は正式に復活することになりました。

自民 茂木幹事長「スタートラインに立って協力」

自民党の茂木幹事長は記者団に対し「合意文書の署名に先立ち、私からは『ことばの言い過ぎがあったことや、さまざまな行き違いがあったことを遺憾に思っている。東京29区では公明党の候補者を全力で支援する』と述べた。スタートラインに立ってしっかり協力していく取り組みが進められるのではないか」と述べました。

公明 山口代表「双方の努力で立て直しを」

公明党の山口代表は記者団に対し「信頼関係が崩れるのは一瞬だが、建設していくのは死に物狂いの努力が必要だと言っても過言ではなく、立て直せるかは双方の努力にかかっている。政党として署名した意義は極めて大きく、合意を確実に履行し両党とも協力の実があがるように努力していきたい」と述べました。