西武 山川穂高 球団が無期限の公式試合出場停止処分に

プロ野球、西武の山川穂高選手が知人の女性に性的暴行をした疑いがあるとして書類送検され、その後不起訴となったことを受けて球団は、山川選手を無期限の公式試合出場停止の処分にしました。

山川選手は、去年11月、東京 港区のホテルで知人の20代の女性に性的暴行をした疑いがあるとしてことし5月に書類送検され、東京地方検察庁は先月、嫌疑不十分で不起訴にしました。

これを受けて球団は4日、山川選手を無期限の公式試合出場停止の処分にしたと発表しました。

処分の理由について、西武球団の奥村剛社長は「検察庁の判断としては不起訴処分となりましたが、球団として今回の事態を重く受け止め、本人の猛省を促すべく、今回の処分といたしました」とコメントしました。

また、山川選手は、球団を通じて「ファンの皆様、球団、NPB及びスポンサーの関係者をはじめとした皆様に多大なご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。今般、不起訴と判断されましたが、そもそもの主たる原因は、わたしがプロ野球選手という立場をわきまえずにした行動が招いたものであり、深く反省しています」とコメントしました。そのうえで「球団から下されました処分内容に関しまして真摯(しんし)に受け止め、今後は、一つ一つ目の前のことに取り組み、再びチームの役に立てるように地道に練習に励みます」などとしています。

山川選手はことし行われたWBC=ワールド・ベースボール・クラシックに日本代表として出場しましたが、5月に「コンディションの再調整」を理由に1軍の出場選手登録を抹消され、そのあとは2軍の試合などにも出場せず球団の施設で練習を続けています。

球団はこのほか、この問題を受け飯田光男球団本部長が役員報酬を一部自主返上すると発表しました。

昨季は「二冠」ホームラン王=41本と打点王=90打点

【今季成績=9月3日現在】
17試合 59打数 15安打 0本 5打点 打率.254
※5月12日に1軍選手登録抹消

西武 飯田球団本部長「主力選手として責任ある立場」

山川選手の処分について、西武の飯田球団本部長が都内で報道陣の取材に応じ、「不起訴処分となったとはいえ、世間をこれだけ騒がせた。主力選手として責任ある立場ということもあり、球団として事態を重くみて、今回の処分とした」と処分の理由を述べました。

その上で、無期限となっている処分の解除の判断については、「今の時点でいつまでというのは決めていない。本人の反省の様子や姿勢をみながら検討していくことになる」として、今後の山川選手の状況をみながら判断していく考えを示しました。