大相撲 名古屋場所で11勝の伯桜鵬 左肩を手術 秋場所休場へ

ことし7月の大相撲名古屋場所で、新入幕ながら優勝争いに加わった20歳の伯桜鵬が、左肩の手術を行い、今月10日に初日を迎える秋場所を休場することになりました。

伯桜鵬は、ことし7月の名古屋場所で、昭和以降では歴代最速に並ぶ3場所で新入幕を果たし、左四つの相撲を持ち味に、優勝争いに加わって11勝4敗の成績を残しました。

そして歴代で最も早い初土俵から4場所での三賞受賞となる敢闘賞と技能賞を獲得しました。

しかし名古屋場所のあとの夏の巡業は、左肩のけがを理由に休場していて、2日に行われた横綱審議委員会の稽古総見にも姿を見せていませんでした。

師匠で元横綱 白鵬の宮城野親方によりますと、伯桜鵬はことしの5月ごろから左肩を痛めていて、先月31日に左肩の手術を行ったということで、前頭9枚目に番付を上げて迎える秋場所を休場することになりました。

宮城野親方は「なかなかよくならず、先生と相談して決めた。先場所活躍していただけに残念だが、万全に戻ったら応援してほしい」と話していました。

伯桜鵬も取材に応じ「決断に時間がかかった。あまりに早く新十両や新入幕となって注目され、左肩は限界だったが番付を落とすことが怖い気持ちがあった」と心境を明かしました。そのうえで「今より強くなって復帰しようと思っているので、焦る気持ちはない。1日でも早く復帰したいが、焦ってまたけがをしたらだめなので、しっかり治すことを最優先していく」と話しました。