10月導入 消費税「インボイス制度」で閣僚級会議設置へ 財務相

消費税の納税額の正確な把握を目的とした「インボイス制度」の導入まで1か月を切る中、鈴木財務大臣は岸田総理大臣と面会し、事業者の立場に立ってきめ細かく対応するよう指示を受けたとしたうえで、新たに設ける閣僚級の会議などを通じて政府全体で取り組んでいく考えを示しました。

鈴木財務大臣は4日午前、総理大臣官邸で岸田総理大臣と面会し、来月1日から導入される「インボイス制度」の準備状況などを報告しました。

このあと鈴木大臣は、記者団に対し、岸田総理大臣から、制度の周知に努めるとともに、一部の小規模事業者で不安の声も挙がっているとして、事業者の立場に立ってきめ細かく取り組むよう指示があったと説明しました。

具体的には、インボイス制度に関する閣僚級の会議を設置し、定期的に課題や対応策を協議することや、検討を進めている経済対策も含めて必要な支援を実施することを求められたということです。

鈴木大臣は「インボイス制度の円滑な導入や定着が最も重要なので、総理の指示も踏まえ、関係省庁とも連携ししっかりと対応していく」と述べました。