核兵器の脅威 世界の人に「原爆展」特設サイト開設 日本被団協

核兵器の脅威や被爆の実相を世界中の人に知ってもらおうと、日本被団協が国連で開いてきた原爆展の展示パネルをまとめた特設サイトを開設しました。英語でも閲覧できるほか、今後は核保有国の言語への翻訳も検討するとしていて、ロシアによるウクライナ侵攻で核兵器使用への恐怖が高まる中、発信を強化していきたいとしています。

ウェブサイトは、日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会と東京のNPOが開設したもので、被爆の実相を世界に伝えようと、国連本部などで開いてきたパネル展の展示を見ることができます。

公開されているのは、原爆投下後の広島と長崎の様子や、原爆がもたらした被害、さらに核兵器廃絶に向けて被爆者や市民が行ってきた取り組みなどを、写真や文章で紹介するおよそ50点のパネルです。

日本語だけでなく、英語でも閲覧することができるため、アメリカを中心に海外からのアクセスもあるということです。

今後は、クラウドファンディングで資金を募り、ロシアや中国といった核保有国の言語への翻訳も検討しているということです。

日本被団協の濱住治郎事務局次長は「ロシアによるウクライナへの侵攻が続く中、核兵器使用への恐怖が高まっているこの時期だからこそ、核兵器の恐ろしさを世界に発信していきたい」と話していました。