電動キックボード 違反で摘発 全国で400件余 制度開始1か月で

ことし7月から運転免許なしで利用できるようになった電動キックボード。制度の開始から1か月間に利用者が交通違反で摘発されたケースが全国で400件余りにのぼることが警察庁のまとめで分かりました。

電動キックボードはことし7月から最高速度や車体の大きさなど一定の基準を満たしたものを対象に16歳以上は運転免許なしで利用できるようになりました。

警察庁が、制度の開始から1か月間の電動キックボードの交通違反についてまとめたところ、利用者が摘発されたケースが全国で406件にのぼることが分かりました。

▽最も多かったのが信号無視で187件と全体の46%を占めていて
▽次いで歩道に進入するなどの「通行区分違反」が151件
▽このほか、酒気帯び運転が2件あったということです。

都道府県別では
▽東京が355件と最も多く
▽大阪が25件
▽神奈川が11件などとなっています。

また、電動キックボードが関係する人身事故は7件発生し、このうち4件は単独事故で、歩行者との接触事故も2件ありました。

警察庁は、今後も利用者が多くなるとみて、交通違反の取締りを強化するとともに、シェアリング事業者とも連携し、利用者に交通ルールを周知することにしています。