国際

北朝鮮 巡航ミサイル2発を黄海に向け発射と発表 米韓に対抗

北朝鮮は、巡航ミサイル2発を朝鮮半島西側の黄海に向けて発射する訓練を2日に行ったと発表しました。合同軍事演習を行ったアメリカと韓国への対抗措置だとしています。

3日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、軍の部隊が2日明け方、戦術核による攻撃を想定した訓練を行い、西部にある川の河口から朝鮮半島西側の黄海に向けて長距離戦略巡航ミサイル2発を発射したと伝えました。

ミサイルは、1500キロの距離を8の字の軌道でおよそ2時間8分飛行したとしています。

また、核弾頭に見立てた試験用の弾頭が装着され、目標の島の上空150メートルの所で爆発させたということです。

訓練の目的について、8月末まで合同軍事演習などを行ったアメリカと韓国への対抗措置だと強調しています。

また、党中央軍事委員会は米韓に対し「核武力を堅持し、戦争抑止力の圧倒的な行使によって、大きな脅威が近づいた現実をはっきりと認識させる」として対決姿勢を鮮明にしています。

韓国軍は、北朝鮮が2日、黄海に向けて巡航ミサイル数発を発射したと明らかにしていて、北朝鮮の発表はこのミサイルを指すとみられます。

北朝鮮の戦略巡航ミサイルはだ円や8の字の軌道で低空を長時間飛行することから、迎撃が難しく命中精度も高いとされ、8月21日には海軍による発射訓練の実施を発表していました。

キム総書記 軍需工場を視察 海軍強化方針を強調

3日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム・ジョンウン(金正恩)総書記が船舶関連の国営企業や、重要な軍需工場を視察したと伝え、海軍の強化を進める方針を改めて強調しました。

このうち北西部にある国営の「プクチュン機械連合企業所」は船舶用のディーゼルエンジンなどを製造していると韓国メディアは伝えていて、キム総書記は「海軍力の強化において、誰も代わることができない重要な任務を担っている」と指摘しました。

「労働新聞」にはキム総書記が船舶用とみられる部品を笑顔で見たり、手で触れたりする写真が掲載され、年末の開催を予告している党の中央委員会総会で船舶の製造に関する重要な方針を明らかにするとしています。

キム総書記は海軍による戦略巡航ミサイルの発射訓練に立ち会ったと、8月21日に伝えられたのに続いて、27日には、海軍の司令部で行った演説で海軍への戦術核兵器の配備を進めていく方針を示していました。

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