インド宇宙研究機関 “太陽観測衛星 打ち上げ成功”

インド宇宙研究機関=ISROは2日午後、インドで初めてとなる太陽観測衛星の打ち上げに成功したと発表しました。インドは8月に、無人探査機を世界で初めて月の南極付近に着陸させたばかりで、宇宙開発分野の技術力の高さを世界にアピールした形です。

インドで初めてとなる太陽の観測衛星「アディティヤL1」は南部アンドラプラデシュ州にある宇宙センターから、現地時間の正午ごろ、日本時間の午後3時半ごろ打ち上げられました。インド宇宙研究機関=ISROは打ち上げは成功したと発表しています。

「アディティヤ」は古代からインドなどで使われたサンスクリット語で太陽を意味します。

「アディティヤL1」はおよそ4か月かけて、地球から150万キロ離れた宇宙空間の観測点を目指します。

紫外線やエックス線を使う機器を備えていて、100万度を超える太陽の大気の状態を観測したり、「フレア」と呼ばれる爆発現象について調べたりするということです。

インドは8月に、無人の月面探査機「チャンドラヤーン3号」で世界で初めて、月の南極付近への着陸を成功させたばかりです。

モディ首相は打ち上げのあと、「月面探査機の成功のあともインドは宇宙への旅を続けている。私たちの科学的な取り組みが宇宙の謎に迫り、人類全体のために貢献することになる」とメッセージを出しました。

経済成長が著しいインドが宇宙開発の分野でも技術力の高さを世界にアピールした形です。