西村経産相が岩手県漁連の会長と会談 処理水放出後初

西村経済産業大臣は2日、東京電力福島第一原子力発電所の処理水の放出後、初めて岩手県漁連の会長と会談し、風評対策などに努める考えを改めて伝えました。

西村経済産業大臣は2日、岩手県宮古市の魚市場を訪れ、岩手県漁連の大井誠治会長と意見を交わしました。

岩手県漁連の会長との会談は処理水の放出後、初めてです。

この中で西村大臣は「風評やフェイク情報に負けないという強い決意で水産業をしっかり応援していきたい」と伝えたうえで、「週明けにまとめる予定の追加の対策では地元の意見も参考にしながら予算を機動的に使いたい」と述べました。

これに対し、大井会長は「処理水の放出が数十年の長期にわたっても、国が全責任をもって対応していくと約束いただいた。信頼を裏切らないよう、よろしくお願いしたい」と求めました。

そして、西村大臣は1日解禁された底引き網漁でとれた、まだらの刺身などを食べて安全性などをアピールしました。

会談のあと、大井会長は「放出から何日もたっていないので、今回の訪問が安全性のPRにつながるのか答えはまだだ。今後、もし、消費者が魚を買わなくなった場合、国には補償をしっかり実行してもらいたい」と述べました。