ウクライナ軍「段ボール製無人機」活用 低コストで120キロ飛行

オーストラリアに駐在するウクライナの大使は8月29日のSNSへの投稿で、「オーストラリアから受け取った段ボール製の無人機がロシアの空港への攻撃に使用された」と主張しました。

ウクライナと国境を接するロシアのクルスク州の空港が無人機の攻撃の標的になったとしています。ウクライナや欧米の複数のメディアも、この段ボール製の無人機はオーストラリアの企業が開発し、ウクライナ軍に供与されたものだとみられると伝えています。

このオーストラリアの企業はことし3月、オーストラリア政府によるウクライナへの支援の一環として、この無人機の供与が決まったと発表していました。

企業のホームページによりますと、段ボール製の無人機は航続距離が最大120キロある、低コストの機体だということです。

イギリスの新聞デイリー・メールはこの無人機について
▽1機あたりの価格がおよそ2750ポンド、日本円でおよそ50万円と安く
▽毎月およそ100機がウクライナに送られ、攻撃や偵察などに活用されていると伝えています。

さらに、機体が主に段ボールと輪ゴムで組み立てられているため、敵のレーダーに映りにくいという特徴もあるとしています。