横田早紀江さん 内閣府副大臣と面会 政府の具体的な行動求める

北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの母親の早紀江さんが拉致問題を担当する内閣府副大臣と面会し、「本気になって被害者全員を取り返そうという思いで動いてほしい」と、政府の具体的な行動を求めました。

8月、横田めぐみさんの写真展が東京で開かれ、めぐみさんの写真や洋服などが展示されたほか、来場者が日本政府に拉致問題の早期解決などを求めて記したおよそ2000通のメッセージが集まりました。

2日、早紀江さんと支援する住民グループの代表が拉致問題を担当する和田内閣府副大臣のもとを訪れ、集まったメッセージや、来場者一人ひとりが貼り付けた千羽鶴のボードなどを手渡しました。

そして、早紀江さんは「日本の中で拉致が堂々と行われ続け、連れ去られたままになっていて、煮えたぎるような怒りとなっています。世界も見ている中で、どうして何とかならないのでしょうか。本気になって被害者全員を取り返そうという思いで動いてほしい」などと述べ、政府の具体的な行動を求めました。

北朝鮮が日本人の拉致を認めた初の日朝首脳会談から今月17日で21年となりますが、解決への道筋は見えないままで、家族の高齢化が一段と進む中、日本政府の実行力が問われています。

面会のあと早紀江さんは「『ああお姉ちゃんよかったね』とひと言でも言える瞬間をいただきたいと思いますが、私も90歳に近くなり、その時間がないので、どうしても早く動いてほしいです」と話しました。