韓国軍 “北朝鮮が黄海に向け巡航ミサイル数発を発射”

韓国軍は北朝鮮が2日朝早く、朝鮮半島西側の黄海に向けて巡航ミサイル数発を発射したと発表しました。北朝鮮はことし、核弾頭の搭載を想定した戦略巡航ミサイルの発射訓練を相次いで実施したとしていて、北朝鮮への対応で連携を深める日米韓3か国への対抗姿勢を強めています。

韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が2日午前4時ごろから、朝鮮半島西側の黄海に向けて巡航ミサイル数発を発射したと発表しました。

韓国軍はアメリカ軍とともに詳しい分析を進めています。

北朝鮮はおととし打ち出した「国防5か年計画」で、中長距離の巡航ミサイルの開発を掲げ、ことしに入って、核弾頭の搭載を想定した戦略巡航ミサイルの発射訓練を実施したと相次いで発表していました。

今回の発射について韓国の通信社、連合ニュースは、北朝鮮が「ファサル」と名付けた戦略巡航ミサイルの可能性を指摘し、韓国や在日アメリカ軍基地を狙う核攻撃能力があると誇示したという見方を伝えています。

キム・ジョンウン(金正恩)総書記は8月27日に海軍の司令部を訪れた際に、安全保障協力を進める日米韓3か国を非難した上で、海軍への戦術核兵器の配備を進めていく方針を示していて、対抗姿勢を強めています。