NY原油市場 先物価格 一時1バレル=86ドル台 ことし最高値更新

9月1日のニューヨーク原油市場では、アメリカの原油の在庫の減少や、ロシアなどの産油国が減産の延長や拡大を行うとの観測を背景に、需給が引き締まるとの見方が強まり、国際的な原油の先物価格がおよそ10か月ぶりに、一時、1バレル=86ドル台まで上昇し、ことしの最高値を更新しました。

ニューヨーク原油市場ではこのところ、原油価格の上昇傾向が続いていて、9月1日は国際的な取り引きの指標となるWTIの先物価格が、去年11月以来およそ10か月ぶりに、一時、1バレル=86ドル台まで上昇し、ことしの最高値を更新しました。

アメリカの原油の在庫が減少傾向にあることに加えて、ロシアなどのOPECプラスの産油国が減産の延長や拡大を行うとの観測が出て、需給が引き締まるとの見方が強まったことが主な要因です。

日本ではレギュラーガソリンの小売価格が8月28日時点の全国平均で最高値を更新していて、国際的な原油価格の高騰が続けばガソリン価格を押し上げるなど、暮らしに影響が出る可能性があります。

市場関係者は「産油国による減産によって原油の供給が減る一方、需要は底堅く、原油価格の上昇傾向は当面続くのではないかとの見方も出ている」と話しています。