ビッグモーター 下請け業者に不利益与えた疑い 公取委が調査

中古車販売会社の「ビッグモーター」が下請け業者に対して作業単価の引き下げを強要したり、店の周りの草むしりをさせたりするなど、立場を利用して不利益を与えていた疑いがあるとして、公正取引委員会が調査を始めたことが関係者への取材でわかりました。

中古車販売会社の「ビッグモーター」は故意に車を傷つけたり、不要な板金作業をしたりして、自動車保険の保険金を水増し請求するなどの問題が明らかになっています。

関係者によりますと、ビッグモーターは下請けの事業者に対して、作業単価を引き下げるよう強要したり、店舗周辺の草むしりへの参加を求めたりするなど、立場を利用して不利益を与え、下請け法に違反した疑いがあり、公正取引委員会が調査を始めたということです。

調査で法令違反が確認されれば、不当に引き下げを要求した分の代金の支払いや、再発防止策などを求める勧告が出される可能性があります。

ビッグモーターをめぐっては、国土交通省が道路運送車両法に違反する点がないか調査しているほか、各地の店舗前の街路樹が枯れ、現場から除草剤の成分が検出されるなどしている問題では、自治体からの被害届を受けた警察が器物損壊などの疑いで捜査を進めています。