韓国軍 無人機司令部を創設 “北朝鮮挑発に圧倒的な力で対応”

韓国軍は無人機による作戦を担う司令部を創設し、就任した司令官は北朝鮮の無人機による挑発に圧倒的な力で対応するなどと述べて、北朝鮮を強くけん制しました。

韓国軍は陸海空軍と海兵隊で構成する「ドローン作戦司令部」を創設し、1日、韓国北部のポチョン(抱川)で記念の式典を行いました。

この司令部は去年12月に北朝鮮の小型無人機が韓国の領空を侵犯したことを受けて、韓国軍が設置を進めてきたもので、無人機を使った監視や偵察、攻撃などを担うことになります。

司令官には航空機による作戦の任務に長く携わってきた幹部が就任し、「敵が再び無人機で挑発すれば、即時かつ圧倒的な対応によって残酷な結果がもたらされることを敵にはっきりとわからせる」と述べました。

また、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領は式典に送ったメッセージの中で、「敵には恐怖を与え、国民からは信頼される部隊にならなければならない」と激励しました。

韓国メディアは、北朝鮮の無人機1機が飛来すれば、その10倍以上の数の無人機を北朝鮮側に送り込むことが司令部で検討されていると伝えています。