政治

国民 玉木代表再選「政策実現に向け与野党超えて協議・連携」

国民民主党の代表選挙は玉木雄一郎・代表が前原誠司・代表代行を抑えて再選されました。玉木氏は引き続き政策実現のため、与党との協調も排除しない姿勢を示すとともに、幹事長を続投させることを明らかにしました。

先月21日に告示された国民民主党の代表選挙は、政策実現のため与党との協調も排除しない玉木代表と、非自民・非共産の枠組みで野党連携の強化を目指す前原代表代行の間で、党の路線の継続か、転換かなどを争点に論戦が展開されてきました。

2日は午後、都内で臨時党大会が開かれ、党所属の国会議員21人や国政選挙の公認候補予定者による投票が行われました。

そして、事前に締め切られた地方議員や全国の党員・サポーターによる投票とあわせて結果が公表され、合計111ポイントのうち、
▽玉木氏が80ポイント
▽前原氏が31ポイントとなり、玉木氏が再選されました。

玉木氏は衆議院香川2区選出の当選5回で、54歳。

財務省の官僚を経て、2009年の衆議院選挙で初当選し、旧国民民主党の時から5年余り代表を務めています。

玉木氏の代表任期は3年後の2026年9月末までとなります。

玉木氏 前原氏 それぞれのポイント内訳は

玉木氏は合計80ポイントを獲得し、内訳は▽国会議員が28ポイント▽国政選挙の公認候補予定者が6ポイント▽地方議員が23ポイント▽党員・サポーターが23ポイントでした。

前原氏は合計31ポイントを獲得し、内訳は▽国会議員が14ポイント▽国政選挙の公認候補予定者が7ポイント▽地方議員が5ポイント▽党員・サポーターが5ポイントでした。

玉木氏 「与野党超えて協議・連携していくのがベース」

玉木氏は記者会見で、「今の路線が承認された。政策実現のため、与野党を超えて協議・連携していくのがベースだ」と述べ、引き続き、与党との協調も排除しない姿勢を示しました。

一方、記者団から今後、自民・公明両党の連立政権に加わる可能性を問われたのに対し、「そういう話は一切ない。今の時点でわが党が連立を組める政党はない。私が閣僚になることもない」と述べました。

また、榛葉幹事長を続投させることを明らかにしましたが、敗れた前原氏の処遇については「ノーサイドで考えていきたい。あらゆる力を結集していくことが重要だ」と述べるにとどめました。

前原氏「野党分断や与党を利することがないよう」

敗れた前原氏は記者団に対し、「完敗で、潔く負けを認めなければならず、現実をしっかり受け止めたい。対案をまとめて与党と協議することはあり得ると思うが、それが野党分断や与党を利することがないようにしてもらえればと思う」と述べました。

また、記者団から「今後も党で活動するか」と問われたのに対し、「もちろんだ。ノーサイドで党勢拡大のために頑張っていきたい。どういう役職であれ、もしお誘いをいただくのであればその意図を伺った上で、基本的には受けたい。私を支えてくれた議員をどう守っていくかも大事だ」と述べました。

続投が決まった榛葉幹事長「縁の下の力持ちとして頑張っていく」

続投が決まった国民民主党の榛葉幹事長は記者団に対し、「玉木代表と前原代表代行のツートップが党の方向性を含め、広範囲に議論したことは大変意味がある代表選挙だった。終わったらノーサイドだ。きょう以降も2人で力をあわせて、党を大きくするため頑張っていくことに尽きる。私もしっかり玉木代表を支えて、縁の下の力持ちとして頑張っていく」と述べました。

国民 浅野氏「議席増やす戦略大事 掛け声だけでは実現せず」

国民民主党の浅野哲・衆議院議員は記者団に対し、「党の路線や政策について、これまで捉えていたイメージをブラッシュアップできた意味で有意義な代表選挙だった」と述べました。

一方で、どちらに投票したかは明らかにせず、国政選挙の公認候補予定者の票で前原氏が玉木氏を上回ったことについて、「玉木氏にはなぜそのような配分になったのか、しっかり、党内対話で考えてもらいたい。国会での議席を増やすための戦略や体制、プランをつくることが大事で、掛け声だけ言っていても実現しない」と指摘しました。

立民 岡田幹事長「近い関係で協力できること強く希望」

立憲民主党の岡田幹事長は岡山市で記者団に対し、「立憲民主党と国民民主党が近い関係で協力できるようになることを強く希望する。玉木氏は『国民民主党を強くしていく』と強調しているので、あくまで野党の立場で努力すると理解している」と述べました。

また、次の衆議院選挙に向けた国民民主党との候補者調整について、「榛葉幹事長も再任されたので、いかなる協力ができるかしっかり議論していきたい」と述べました。

維新 馬場代表「政策的に近い政党 これからも是々非々で」

日本維新の会の馬場代表はNHKの取材に対し、「国民民主党として今の路線を進めていくことに賛同した結果だろう。国民民主党とは『緊急事態条項』を創設する憲法改正の条文案の策定など、テーマごとに一緒に取り組んできた。政策的には維新の会と近い政党であることは間違いないので、これからも是々非々でやっていく」と述べました。

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