そごう・西武 経営陣体制変更 田口社長の代表権外す人事を決定

アメリカの投資ファンドへの売却が1日に完了した、そごう・西武は、経営陣の体制を変更し、セブン&アイ・ホールディングスの意向で8月に就任した田口広人社長の代表権を外す人事を決めたことが分かりました。

そごう・西武をめぐっては、親会社のセブン&アイが1日に、アメリカの投資ファンド「フォートレス・インベストメント・グループ」への売却を完了しました。

関係者によりますと、そごう・西武は、経営陣の体制を変更する人事を決めたということです。

このうち、セブン&アイの意向で8月に就任した田口広人社長については、引き続き社長を務める一方、代表権を外します。

そのうえで、投資ファンド側から複数の取締役を送り込み、そのうちの1人が代表取締役に就任します。

田口社長は、売却に向けた労働組合など関係者の調整が難航するなか、8月1日、セブン&アイが売却に向けたプロセスの加速などをねらった社長交代で就任しました。

今回、代表権を外すことで、会社の経営と執行の分離を明確にし、4年連続の最終赤字となるなど不振が続く業績の立て直しを急ぐ姿勢を明確にした形です。