ロシア プーチン大統領 トルコ エルドアン大統領 4日に会談へ

ウクライナ産農産物の輸出再開に向けて、仲介役のトルコのエルドアン大統領がロシアを訪問して、プーチン大統領と今月4日、会談することになり、事態の打開につながるかが焦点です。

ウクライナ産の農産物の輸出をめぐっては、トルコや国連が仲介した合意の履行をロシアがことし7月に停止し、世界の食料危機への懸念が広がっています。

こうしたなか、ロシア大統領府のペスコフ報道官は9月1日、9月4日にロシア南部のソチで、プーチン大統領とトルコのエルドアン大統領の首脳会談が行われると発表しました。

会談では、エルドアン大統領がプーチン大統領に輸出の再開に向けて直接働きかける見通しです。

これに先立ち、国連のグテーレス事務総長は8月31日の記者会見で、ロシアのラブロフ外相に対して輸出再開に向けて新たな提案を伝えたことを明らかにしています。

この提案をめぐっては、31日にロシアの首都モスクワを訪れラブロフ外相と会談したトルコのフィダン外相も「合意を再開させるのにふさわしい基盤となるものだ」と期待感を示しています。

一方で、ラブロフ外相は「問題はロシアの農産物などの輸出を欧米側が妨げようとしていることに尽きる」と述べ、ロシア産の農産物などが滞りなく輸出されることが前提になると改めて強調しています。

4日に行われる首脳会談でも国連の提案が取り上げられるとみられ、事態の打開につながるかが焦点です。