住宅ローン「フラット35」 きょうから金利引き上げ

長期固定型の住宅ローン「フラット35」について、住宅金融支援機構は、このところの長期金利の上昇を踏まえて最長35年のローンの最も低い金利を1日から引き上げると発表しました。

「フラット35」は、住宅金融支援機構が民間の金融機関と提携して取り扱う住宅ローンで、最長で35年間、金利が固定されます。

金利は金融機関によって異なりますが、今月適用される金利は、返済期間が21年以上35年以下で、借り入れる金額が購入額の90%以下の場合は、最も低い金利で年1.8%と、先月より0.08ポイント引き上げています。

固定金利を引き上げた背景には、日銀がことし7月28日に金融政策の運用を柔軟化し、長期金利の一段の上昇を容認する姿勢を示したことがあります。

この影響で長期金利はじりじりと上昇し、先月23日には9年7か月ぶりに0.675%をつけました。

すでに「フラット35」で住宅ローンを借りている人は、借り入れたときの金利で固定されているので負担が増えることはありません。

長期金利の上昇を背景に大手銀行の間でも、今月適用される住宅ローンの固定金利を引き上げる動きが相次いでいます。