エンジェルス 主力選手5人の移籍決定 来季を見据え若手起用か

大谷翔平選手が所属する大リーグ、エンジェルスは9年ぶりのプレーオフ進出が厳しいなか、保有権を放棄した主力選手6人のうち、5人の移籍が31日、相次いで決まりました。今後、エンジェルスは来シーズンを見据えて若手選手などを積極的に起用していくものとみられます。

エンジェルスは8月の月間成績が8勝19敗と大きく負け越し、プレーオフ進出が難しくなったため今シーズン終了後に契約が切れる主力選手6人の保有権を放棄しウエーバーにかけました。

ウエーバーにかけられた選手たちは獲得を希望する球団があれば移籍することができ、新たなチームでプレーオフに出場するために移籍の期限となる8月31日、次々と移籍が決まりました。

このうち、先発のジオリト投手、リリーフのムーア投手、レイナルド・ロペス投手の3人はガーディアンズ、ここまで大谷選手に次ぐチーム2位のホームラン19本を打っていた外野手のレンフロー選手はレッズ、リリーフのリオン投手はエンジェルスと同地区のマリナーズにそれぞれ移籍することが発表されました。

移籍先の3チームはいずれもプレーオフ進出を目指す中での補強となり、エンジェルスとしては移籍が成立した選手たちの残り1か月分の給料を移籍先の球団に負担してもらうため、チームの総年俸を抑えられる効果があります。

エンジェルスが今回の移籍で抑えられる年俸はおよそ580万ドル、日本円で8億4000万円余りとなり、残り28試合となった今シーズンは来シーズンを見据えて若手選手などを積極的に起用していくものとみられます。